同級生、 同じ会社。 放課後の屋上が、 工場になった。
相鐵株式会社
2025年4月30日
このあたりは、
夜になると真っ暗になる。
虫の音が響く。風に草がさざめく。
明るいのは工場だけ。
その工場の明かりの下にはこの3人がいる。
彼らはこの街で育ち、同じ高校に通い、
別々の会社に就職したものの、転職。
偶然、同じ会社に入り、同じ営業職をしている。
特別やりたい仕事だったわけではない。
でも、売上が伸びるとうれしいし、
気の置けない仲間と仕事ができるのも楽しくて、
ここまでやってきた。
でも最近、この街で育ったからこその思いが
ふつふつと沸き上がっている。
かつてこの街にはたくさんの工場があったが、
ここ数十年で、その数は激減してしまった。
自分たちが最前線で仕事をつくり、仕事をつなぐことで、
もう一度、この街のものづくりに活気を取り戻したい。
彼らがやっているのは、
この街の消えようとしているものづくりの明かりを
再び灯すこと。
それはきっとこの街の明日を照らしていく。
おこがましいかもしれないけれど。
彼らは前を向いている。
闇夜に明かりを灯す工場で、
彼らの放課後は未来につづいている。
僕らがものづくりを、つくるんだ。
相鐵株式会社
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